2024年10月5日

安物のカーディガン

 やっとものを羽織ることができる気候になってきた。好きな気候です。

 ぼくは小学生の頃、小柄で力も弱かった。ぼくより握力が弱い男子はいなかったし、腕相撲でも女子に勝てなかった。力の強さを自分の特性にできないと理解したぼくは、極端な力の弱さを主張することによって、力の強弱という観点ではなく特性の有無という観点で均衡を保つようにした。その影響で鍛えることを遠ざけてきたぼくの体は細く、夏服を選ぶのに苦労している。ものを羽織ることができる気候になってから、少し気分良く外を歩けています。

 余談ですが特性の観点から、高校生のときにマラソン大会で最下位を取ろうとしてみたことがあります(道に迷ってしまった子が最下位になった)。ぼくは勝つためにがんばるということができないのかもしれない。

 とは言え運動が嫌いな訳ではなく、たまにボールを蹴ったり、帰省したときは父にゴルフの練習場へ連れて行ってもらったりしている。去年は習慣的に走っていた時期もありました(ラストスパートで全力を出してみた日があったのですが、なぜか足が速くなっていました)。

 運動をすることで精神的な効果が得られると実際に感じた経験もあります。誘ってもらってフットサルに行った帰り、普段よりも明らかに気持ちが軽くなっていた。一緒にフットサルをした人たちが気持ちを軽くしてくれた訳ではないということを強調するようで心苦しいのですが、多分セロトニンの効果です。

 体を鍛えることによって、セロトニンを感じながら年中ものを羽織っているときのような気分で外を歩けるなら、体を鍛えるのも悪くないのでしょう。